国 際 理 解     第24号    2001年9月10日(3)

 平成13年度帰国教員歓迎会

  平成13年5月26日(土)に上記の会が アクホテルで開かれました。当日は来賓の森崎生涯学習センター所長,藤井旭川荘監事はじめ41名の会員が出席し,総会の後9人の帰国教員から貴重な現地での体験が報告されて有意義な会となりました。(ボンベイ日本人学校から帰国された綱島先生は所用のた  めご欠席でした)


 森英志先生は,ブエノスアイレス日本人学校教頭として地球の真反対アルゼンチンに派遣されました。日系人の努力によって,日本人に対しては信頼が厚いそうです。当初は56名いた児童生徒もバブル崩壊のあおりで半減し,財政面で厳しい運営が強いられたということでした。 1回目に派遣され たフィリピン,そして今回のアルゼンチン,母国の日本とそれ ぞれの文化があると いうこと,また反対に,国がかわってもかわらないものがあるということを実感し たということでした。 

  萱野一馬先生は,パナマ日本人学校に派遣されました。熱帯  に位置しますが,近代的な都市で水も飲めないことはないそう です。1999年にパナマ運河がアメリカから返還されその歴史的瞬間に立ち会えたこと,またその運河で釣りをしたことなどが,良い思い出になったそうです。この夏には,抽選に当た りメキシコとパナマに行って来られるそうです。また奥様からは,家の中にアリが 無数にいて3年間がアリとの戦いだったこと,ネズミによる伝染病で死者が出たこ となどのエピソードが披露されました。

 安藤一郎先生は,クアラルンプール日本人学校に派遣されました。赴任時は1200人いた児童生徒もアジア経済危機の影響で1000人を割っているそうです。昆虫採集が趣味で,日本では珍しいカブトムシや3cmものアリを子ども達に見せた時の喜びようが印象に残っていて,日本でも昆虫採集を続けたいそうです。奥様は,日本にいるよりも日本の文化にふれ,またマレーシアの文化にもふれることができたと話されました。

  長尾光裕先生は,グアム日本人学校に派遣されました。岡山からは直行便があり,身近な観光地となっています。保護者もツーリストやホテル関係者がほとんどでお互いライバル同士です。2年目に子どもが誕生した時には,英語で病院にかかる大変さを痛感したとのことです。グアムはマリンレジ ャーで有名ですが,グアムのジャングルを全部踏破し,戦車や高射砲などの戦争の遺物をたくさん見つけられたそうです。